無人販売所はある意味、日本の治安を象徴する存在です。商品には価格を添えて、販売所に置いておく。道行く人は商品を見て、価格を見て、お金を集金箱に入れる。
人の目がなく、お客さんに良心に委ねる販売形式は、治安が良くなければ出来るわけがありません。無人販売所が商売として成り立つのは、それだけ日本人の心が成熟していたからでしょう。
もちろん日本人の国民性による呪縛のようなものもあるでしょう。
ところが現代、無人販売所での盗難が相次いでいるようで、日本人のモラルが低くなってきたことを実感させる出来事です。
そんな今だからこそ無人販売所を始めたい人に向けて、開業するまでの流れをご紹介していきます。つまりこれは、無人販売賛歌です!
メニュー
無人販売所を設置する場所は何処にする?
無人販売所は通常、所有している敷地内で行われるものです。そのため、土地代などは無料です。
また、所有地内で行うのであれば、道路使用許可を申請する必要はありません。
所有地内で無人販売を行うメリット
土地代がかかりません。これは大きなメリットです。
また自分の所有地内での開業なため、盗難などの被害にも遭いにくいのではないでしょうか?
所有地内で無人販売を行うデメリット
人がいないと言うことは、どうしたって盗難の危険性が増します。
所有地は場所が決まっています。そのため、人通りなどの多さはダイレクトに売上へ直結します。
防犯の意識が麻痺する可能性を持っています。
いずれも当たり前と言われればソレまでですが、これが無人販売所のメリットとデメリットです。
メリットの中で注目すべきは、盗難被害に遭いにくいという点。家の前などの開いている敷地で無人販売をする分には、絶えず人に見られている感もあり、盗難被害に遭いにくいでしょう。
デメリットの中で注目すべきは、家の前で無人販売所を開業することで絶えず人の出入りがあるかもしれません。これにより防犯意識が麻痺してしまう可能性があります。
なお所有地はご自宅だけではなく、田んぼや畑もありますよね? そのため、紹介したメリット・デメリットがすべての状況で共通するわけではありません。お気をつけください。
ちなみに所有地ではなく路上で無人販売を行いたい場合、お住いの地域の警察に道路使用許可を頂かなくてはなりません。
認可を受ける難易度は、地域差により変わります。個人所有の土地がない!でも無人販売所がしたい!こんな時は道路使用許可の申請を一度挑戦してみましょう。
どんな物を売るの?商品によっては届け出が必要です!
自分の畑で採れた生野菜を販売する。無人販売の中ではスタンダードです。ちなみに無人販売で生野菜を販売する場合でも、特別な許可は必要ありません。
一方で調理後の食品や漬物などは届け出を行い、許可を貰ってから初めて販売できます。
食品衛生の見地から加工品は、生野菜のように簡単ではありません。ただ無人販売所らしいオーソドックスな商品として、生野菜や卵などを販売するのは簡単です。
加工品の販売を行うのであれば、食品衛生責任者の資格が必要です。
こちらは講習をやテストなどを受けることで取得できる資格となります。
無人販売所の盗難を防止するのに最良の方法は?
無人販売は誰にでもすぐに始められます。その手軽さ故に始めてしまった後に困ることも多いようです。
その最たる物が盗難被害。
手軽に始めると建物はコンテナであったり、掘っ立て小屋であったりと非常に単純なので防犯対策を施しようがなく、盗難被害がなくなることはありません。
商品だけ受け取り、集金箱にお金を入れなかったり。お金を入れはしても、全然少なかったり。
無人販売所でこうした盗難被害に遭わないために、コインロッカーの導入をご検討されてはいかがでしょうか?
コインロッカーは初期投資が必要となりますが、盗難被害には遭いにくく、安心した無人販売運営を行って頂けます。
また今や、数多くのコインロッカー式の無人販売所があるため、使い方は教えなくても知っているというメリットもまた嬉しいところです。
関連検索|無人販売 コインロッカー
無人販売所を盛り上げるための販促アイテム!
無人販売所は呼び込みなどを行いませんし、行なえません。無人ですから。そうなると必然的に遠くからでも目立つ販促を行う必要があります。
そこで有効なのが、のぼり旗です。
のぼり旗は、遠くからでも集客できる目立つ広告です。また、メッセージなどを記載しておくことで、道行く不特定多数の人たちに伝えたいことを届けます。
少し寂しげな、でも何処か温かい無人販売所だからこそ、昔ながらの宣伝方法であるのぼり旗との相性は抜群です。
無人販売所を宣伝するのぼりは既製品としても販売されておりますが、どうせならオリジナル制作を行ってみてはいかがでしょうか?
デザインはもちろん、大きさや色、形状までオリジナルのぼり製作なら自由に選ぶことができます。既製品と比べ、遥かに優れた訴求効果を見せつけますよ!
またデザインにカメラ作動中など防犯を意識させる文言を入れることで、盗難被害の減少につながるのではないでしょうか?(個人的にはそういった文言を入れるのは少し寂しいですけどね…)
以上、無人販売所をオープンさせたいあなたに捧げる4つのことでした。参考になりましたでしょうか?
関連サイト|無人販売所の強い味方!のぼり旗のオリジナル製作