物産展と呼ばれるイベントや催しでは、のぼり旗の姿をよく見かけます。その特徴は、物産展の内容はもちろん、個々の状況により変化を見せます。
では、どんな状況の時に、どんな特徴があるのか? それを考察していきましょう。
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装飾として使用されるのぼり旗について
多くの物産展で装飾として活用されるのぼり旗。そこにある特徴といえば、何と言っても華やかであることです。
暗く周りを飾り立てないのぼり旗など、装飾には使えないと思いませんか?
それは物産展と言うイベントでも同じこと。装飾として活用されるのぼり旗は、非常に華やかです。
どんな物が華やかなのぼり旗なのか?
単に華やかと言っても、人によって華やかの定義は違いますよね。
例えば私であれば、少なくとも12色の絵の具、1色1色では表現できない色彩があり、それぞれが主張しあっていて、なおかつバランスが取れている状態だと考えます。
街中がイルミネーションに彩られ、まぶたを閉じても感じる、眩いばかりの光を華やかだと感じる人もいるでしょう。
この様に華やかの定義は実に曖昧なものです。しかし、それはあくまでも感性の話です。
これがのぼり旗の制作になると、ある一つの表現に帰結します。
フルカラー写真がプリントされたのぼり旗と。
しかし、装飾用のぼり旗は感性に訴える華やかさを必要としていません。見た目の華やかさを重視して作られます。
そうです。装飾として使うのぼり旗に期待されるのは、感性を揺さぶる芸術的な華やかさではなく、見た目の華やかさです。
以上のことから、装飾として使われる華やかなのぼり旗とは、見た目が重視だと言えるでしょう。
さて、装飾として使用するのぼり旗は見た目が華やかさを持つ物であるとするなら、物産展で宣伝をする際に使われるのぼり旗は、どんな物を差すのでしょうか? 続いては、この点を考えてみましょう。
販促宣伝に使われるのぼり旗について
販促宣伝用に使われるのぼり旗の特徴は目立つことです。しかもそれは、華やかさとは違い、ひと目で情報が伝わる物であったり、誘導されてしまう訴求力があったりする物です。
販促や宣伝はインパクト勝負です。求める物は、装飾のような華やかさではありません。
インパクトあるのぼり旗とは?
インパクトとは視認性と捉えて良いでしょう。それも強烈なものです。視線を奪われて2度見するぐらいな。
もちろん販促や宣伝なので、ファーストビューで正確に情報が伝わることが大切ですが、それよりもインパクトです。正確な情報は数秒見ていれば届くぐらいでいいです。
分かりやすい例を・・・と考えました。トリックアートなんて良い例ではないですか?
最近では、パフォーマンスの一つとして、路上に描かれることも多くなりました。あれって、インパクトありますよね? ただ最初は正確な情報をつかめませんよね? だからトリックアートなわけですし。
インパクトが残ったファーストビューの余韻により、見続けることで次第に正確な情報が伝わる・・・これをのぼり旗で表現することが、販促宣伝には大切です。
これを踏まえると、インパクトの出し方には幾つかのパターンがあります。
- 文字を大きくする。
- 色を膨張色にする。
- デザインを目立つものにする。
伝えたい言葉を大きくすると全体に違和感が生まれ、インパクトが表現されます。
黄色や赤色に代表される暖色系がこれにあたります。白色も膨張色ですが、のぼりの場合、地の色なので使い方が難しいです。
シンプルに目立つものにします。トリックアートをのぼり状であるのもありでしょう。
のぼり旗は言ってしまえば、ただの布切れです。大きさもある程度は決まっている為、その中で出来ることは限られています。
その限られた工夫の中で出来ることは、確実に出来ることは上記の3点です。
装飾用と販促宣伝用、どちらかののぼり旗を作る際に気にするべき違いは華やかなのか? インパクトがあるのか? になります。
では最後に、物産展が行われるシチュエーションから、どちらが求められるのか? それを考えて行きましょう。
物産展が行われるのはシチュエーションは3つある!
物産展が行われるシチュエーションには、屋内会場と屋外会場、その他があります。そして屋内会場と屋外会場、その他とでは求められるのぼり旗が変わります。
屋内で行われる物産展とは?そこで使われるのぼりは?
デパートや大型商業施設などで開かれる物産展です。イベントや催し物として呼ばれ、販売スペースや規模が大きいです。
事前に宣伝が打たれている場合が多く、集客には問題がありません。またデパートに行ったついでに・・・と言うパターンも多いです。
その為、装飾としてののぼり旗が選ばれる傾向にあります。何故ならば、多くのお客様が足を運ぶ意志を持っていらっしゃいます。そこではインパクトよりも、華やかであるべきでしょう。
また、こうしたイベント系の物産展は、飲食やお土産と行った中カテゴリでの競合はあっても、〇〇牛の・・や〇〇魚の・・と言った小カテゴリでの競合はほぼありませんから、装飾用のぼり旗を用意するべきでしょう。
屋外で行われる物産展とは?そこで使われるのぼりは?
道の駅や露天市などで開かれる物産展です。全体的に小規模スペースで行われています。
いずれも、たまたま立ち寄った場所に、たまたまあった物産展的な立ち位置の運営となるため、インパクトを重視した販促宣伝用のぼり旗が重宝されます。
道の駅や露天市では、まず第一に気づかせることが重要です。その為、インパクトは絶対に必要です。
競合云々ではなく、まずは存在を知ってもらう。売上を上げるのはそれからになるので、段階を踏まえて計画的にのぼり旗を使いましょう。
別の形もある?
屋内型の規模あっても、屋外で行われる物産展もあります。イベントとして定期的に行われるものです。
年1や春秋の年2回など、定期的に行われる物産展イベントは情報拡散により、多くの宣伝が行われます。その為、集客力はあります。しかし、イベントの内容によっては、大カテゴリである地域が絞られないため、競合も多い事が予測されます。
こうなると、インパクトを重視したのぼり旗が好ましい状況になります。
ただインパクトに偏ってしまうと、ブースの佇まいが何処か物足りない物になってしまう為、装飾用のぼり旗も欲しいと言えます。
この様に同じ物産展でも、シチュエーションによっては方向性を変える必要があります。
今後、物産展用のぼり旗を制作する際は、今回ご紹介した情報を役立てて頂ければ幸いです。